オタク風俗見聞録1

先に言っておくがこれは昔考えたフィクションである。

属している業界がある大きな騒ぎを起こしている頃、俺は友人に貸していた一万が帰ってきたため彼と風俗に行くことにした。このご時世で行くとは何事だと思われるがまさにその通りである。しかし自省のために起きた顛末を記録しなければならない。

まず計画としてはこうだ。飲食店で酒を交わし、その流れでおっぱぶへ赴き、ボルテージを挙げソープへ行く。

おっぱぶまでは慣れたようにこなした。サービスの面は微妙だったが、思い返すと中学の頃の同級生に似ていてめちゃくちゃしこりたくなった。

おっぱぶを後にしたあとキャッチに捕まる。

「これからピンサロっすか?デリっすか?ソープっすか?」

仙台のキャッチは優しいので冗談半分に話していると「本番確定のデリありますよw」

俺らは足を止めてしまった。これが大きな間違いであった。聞くと値段もソープとそこまで変わらない。そのうま過ぎる話は、ベンチャーマインドを持つ俺らを誘惑させるには十分すぎた。「今フリーのソープでもいい人いないだろうしそれでもいいか!」そう言い俺らは承諾した。ただ当然心配もあったためしっかりチェンジキャンセル可なのを言質取りレンタルルームへ向かった。

部屋に入り待っていた所、すぐにドアノックが鳴り、勝手に入ってきた。…横澤夏子だ。黒髪夏子をさらにブスにさせたのが来た。キャッチの話と明らかに異なっており困惑している中、自分は何かをぶつぶつ言っていた。何を言っていたか覚えていないがさり気なく訴えていた。そこで夏子が察した様子で「チェンジする?好みの子は?」的な事を言ってくれ「清純派」と答えると帰っていった。これはやばいとなり、友人にもこの事を急いで知らせ念を押した所またドアノックが鳴った。…男だ。おっさんが前に立っており、とうとう男が抜きに来たのだと頭が真っ白になった所、「普段は普通のデリヘルやっていて、その中でも本番できる子に頑張ってきてもらってる。チェンジされるのは厳しい」と。話が違うと思ったが冷静に「他にいないならキャンセルする」と言い返した。するとキャンセル料がかかるかもしれないと言われたが反論し、これ以上やるなら外で話そうと言いなんとか事なきを得た。ちなみに友人はそのままフィニッシュしたらしい。

 そんなこんなで外に出てひと段落するもキャッチに自身の電話番号を教えてしまった後悔が残る。悪用されたらどうするべきなのだろうかと今でも悩む。

 そんなこんなで不完全燃焼すぎる俺は、友達を先に帰し一人街中を歩いてた。どうにかしたい、そう考えた俺は「ただ任せていれば良いエステ風俗で行けば良い!」

顔や体格が他より重要視しないエステなら満足できる違いない、そう考えラブホは向かう俺にさらなる不幸が待ち受けていた。