推しだった子のラストライブ

このブログは自分の気持ちを整理したく書いているもの。非常に駄文。

 

 

今日好きなアニメアイドルグループのキャラを演じている推し''だった''子がそのグループでのラストライブを迎えた。

 

推しだったとはいえ本当に泣いた。ライブの間も、終わり間近も終わった後も路上のベンチで泣いた。やっぱり楽しい気持ちだけで終わることはできなかった。

 

私自身声優個人は極力追わない主義だ。以前も好きなキャラを演じている声優の個人を応援した事はあるが長くは続かなかった。その子を推し出したのは公開生放送に参加したことがきっかけ。何人かキャストが参加してる中、年が近い(下)と言う理由だけでなんと無く推しにした。勿論可愛かったと言うのもある。しかし調べたりするうちに彼女のアニメ作品にに対する姿勢や、高校生で慣れないであろうラジオやイベントに取組み成長していく姿に惹かれていった。彼女のアニメ初作品のイベントやラジオをたくさん聴いたし感想を投稿したりもした。そして本当に好きになったのは彼女が所属していた事務所ののアコースティックライブ。その時はまだアイドルグループのCDも出ていない為初めて彼女の歌を経験することになる。いつもの可愛らしい声とは違い力強く、また陰があるような歌声だった。更に彼女自身が自分の体験をもとに作詞し歌い上げる姿に心を打たれた。

年相応しくない表現力や思考力を目の当たりにし一層惹かれた。それから先のアイドルグループのCDが発売され、また彼女のワンマンライブが発表され、彼女との接点が増えてく毎に好きになっていった。

 

しかしそんな日常も彼女の2回目のワンマンライブを最後に消えて行った。そもそも声優個人ファンの身内感が好きでは無く、集団に馴染めない自分には度々苦痛だった。企画力のあるファンをトップとしたなんと無く存在するようなカーストやその上の集団層によるチケットの厳選に辟易したこと、または自分がオタクを辞めたい時期であった、そもそもやはり飽き性だった、どの要因が影響したのか、もしくはそれらの積み重ねなのかは分からないが彼女個人の現場からは離れて行った。勿論彼女の活躍が増えることは嬉しかったし応援もしてた。

 

そんな中彼女のいるアイドルグループはコロナ禍のアニメやMVを期にどんどん好きになった。グループのアニメキャラの推しは彼女が演じたものではないがキャストではやはり一番好きだった、それはずっと変わらない。そんな中彼女が踊れない身体になっていたことが判明した。確かにその前のライブでは不調をきたしていたようだが更にひとつ前のライブでは別キャラの振り付けと歌を披露していたため一時的なものだと思っていたが違ったらしい。それからそのグループのライブでの披露数はめっきり減る。歪んだ活躍を見て不安感を覚えざるを得なかった。しかし4thライブで彼女の心情の吐露を聞いたら泣いていた。一番辛いのは彼女なんだと。

とは言え実際今の状況をどうするんだろうと思っていたところで5thライブでは強くは踊らないがステージに出て座りながら歌うなど身体に負担をかけない出演形態になった。安心したし何より嬉しかった。これでいいんだ、これからもアイドルグループの中の彼女を応援できる、そう思ってた。

 

 

そしてその数ヶ月後、彼女の降板が決まった。病名が発表されパフォーマンスが困難であり現状直せないものである事が判明してしまった。色々考えた。ショックだったがなんだかんだ慣れるだろう、声優業で応援しようだとか、次のライブが最後だろうから辛くなる、前のライブが自分にとってのラストライブで良い、とか色々考えた。

 

それから二週間ほどで受け入れ日常を過ごしラストライブの二日前になった。まさかの声出し、もうそっちに心が向きコロナ禍の思い出を思い返しては喜んだ。しかし前日あたりは彼女の最後のライブだと言う気持ちと声出しできる気持ちで複雑であった。迎えるライブ初日目、セトリは素晴らしくグループ曲とそれに所属しているキャラのソロ曲、それにファンの声が混ざり合い最高に楽しかった。彼女のソロ曲での煽りが力強く、圧倒されてしまった。時々「最後なのか…」って気持ちもあったがでもすぐ忘れさせて楽しんだ。

来たる二日目、セトリは順番が変わっただけだがそれでも素晴らしかった。しかし一曲一曲が終わる毎に彼女はもうステージで歌う事はないのかとしみじみ思ってしまった。他のキャストのソロ曲ぐらいでしか気持ちを落ち着かせる事ができなかった。彼女のソロ曲で1日目では少し失敗した部分を二日目では過去最高レベルで歌い上げたりした。その流れが感動できるのもあるが何よりその曲は自分をそのアイドルグループに興味を持たせた最初の曲でありその曲がなければハマってなかったかもしれない、そんな思い入れのある曲。それをここで歌うのは今日が最後だと思うと涙が止まらなかった。勿論声も出した。それが彼女達の望みだし自分も楽しい、清々しい気持ちだけで終わらせたかったから。でも出来なかった。終盤ではずっと泣きキャストも結局泣いていた。ここまで泣いたのは別グループのラストライブ以来だと思う。しかし今回それを超えてしまった。

 

タバコを吸いたくてベンチに座って吸い始めた。歩いていくオタクを見ながら「彼女や彼女の演じているキャラ推しのオタクの顔死んでる率高い」なんて思いながら少し笑った。友達も少し凹んでおり話さなくなったので自分も黙っていたら急に色々思い出してしまいそのままベンチで泣いてしまった。まぁまぁ泣いた気がする。帰り道で泣いたのはこれが初めて。やはり受け入れられない自分がいたのだろう。それでも心を落ち着かせ駅に歩き吉野家を食べまた帰り道に向かう中何回もセトリの曲が脳内で流れ、降板を受け入れられない自分が出てきて泣きそうになった。

 

友達との車での帰り道では一切そのグループの曲は聴かず来週開催ライブの別グループの曲を流した。最初は曲が入ってこなかったが好きな曲を流したりコールを確認したりする事で切り替えようとした。友達と別れ自宅までの時間、やはり心が途切れてしまい、逆に今回の曲を聴いて一人で号泣させて切り替えるしかない、そう思い流した。しかし涙は少し出るもののそこまででは無く上手く泣くことはなかった。今あるものは虚無感だけであることを悟った。そこから転じてキャストが変わった後のキャラのソロ曲、ましては全体曲すら感情移入出来るのだろうかという不安すら感じる。だから今の気持ちや記憶を文章化し気持ちを整理させ落ち着かせたいためこれを書いている。

 

 

ここまで書いた感想としてはこいつ都合良すぎるだろうという事。ずっと彼女を好きで追っている人達もいた訳で彼らの気持ちなんて計り知れない。それでも自分は彼女が本当に好きで応援していた時期があるし、彼女の演じるキャラが好きだったのも確か。だから泣いたっていいだろう?しかしそれとは裏腹にどこか人並みに哀しむ事に後ろめたさを覚えてしまう自分もいる。それはこのコンテンツ以外ではもう彼女と関わる事は無いという考えも含まれているから…多分。書いてるうちに何がなんなのか分からんくなってきた。

 

そんな虚無なのにぐちゃぐちゃな気持ちを結局整理できずにこの文を締める。

 

結局は時間が解決するのだ(真理)。

 

(また落ち着いて余裕があれば何か書こうと思う)