僕、排便に時間がかかる人間でして絶対10分はかかってしまうのです。高校の休み時間は10分だったりで色んな場面で苦労しまして。そんな中で一番きつかったのが浪人の夏。夏期講習で栃木から御茶ノ水まで鈍行電車で通ってたのですが、ある時(恐らく数学の授業があった)凄い腹痛に見舞われまして。その時東京には入っていて耐え抜こうと思ったものの社会的死を予感したため(因みにこの時川島瑞樹さんのAngel Breezeを聴いていました。)、上野駅で一度下車したわけなんですけど、男性トイレがすごく混んでいて仕方なく多目的トイレで用を足すことになったんです。入るとかなり臭う残便臭。よく見ると床にこびりついていて潔癖症でなくても絶望しました。かと言って辞められないので排便するのですが全然腹痛が治らず、出しては拭いて、拭いては腹痛で出して、を繰り返します。途中ある注意文が目に入りまして、
「15分以内ででない場合、体調不良と見なし警備員が駆けつけます。」
焦りました。とは言え15分ならなんとかイケル！！！と思ったものの、腹痛が止まず10分が過ぎ、取り敢えず拭いて出ようと思っても水性の耐えられないの腹痛により拒まれ続けました。そうこうしてるうちにドアが開くボタンが点滅し始め、15分のタイムだと気付きました。コンマ数秒で何十秒にも渡る思考を駆け巡らせ、「尻をある程度綺麗にし、尻とズボンが当たらないようにしながら履き、ドアを開け、再度すぐ閉める」事にしました。
作戦は見事成功し、再び15分の猶予を得られる事になりました。第2タームで腹痛が治り、遅れながらも授業に参加する事が出来ました。
「〜尻とズボンが当たらないよう〜」
そうです、漏らしてました。ホームとトイレが遠すぎる…戦う前の道中で負けたのです(一応この時も戦ってはいたけど)。まあ最初から負け戦です。でも完敗ではなくズボンは無事だったのでノーパンのまま夏期講習と自習に励みました。この日がトラウマで上野駅が嫌いになったし、当分Angel Breezeを聴くとお腹痛くなったし、未だにあのトイレの残ったウンコの臭いを思い出す。
